テレーズの悪夢


 お父様は仕事に行く時必ず赤い服を見に纏う──。赤は血の色を表しているのだと言っていた。そしてそれはこれから処刑される者へ敬意を払う意味もあるのだと。
 私の父は死刑執行人……。罪を犯した者たちに対し自らの手で罰を与える『正義』の存在。でも私はその『正義』を見るのが心の底から怖いのだ──。

それぞれのタイトルごとの読み切りですが、順番に読むと一応ストーリーが繋がります。
「シルヴァン目線」はその話をシルヴァンの角度から描いたものです。